長野県おすすめツーリング 3日目

おすすめツーリング(3/4日目)

私がおすすめする、「信州バイクツーリング 周遊モデルルート」の”3日目”について、詳しく紹介します。このモデルルートは、広い長野県を4日間かけて、反時計回りに丸ごと一周する周遊コースです。

3日目 ルート 概要

  • 出発地: 白骨温泉
  • 経由地: 乗鞍高原・開田高原・木曽路・天竜峡・しらびそ高原 etc
  • 到着地: 諏訪湖(宿泊)
  • 走行距離:約330km

信州バイクツーリングの3日目は、長野県の中西部に位置する白骨温泉を出発して、南信州を一気にぐるりと周る、4日間で最も長い約330kmの行程のルートです。

清々しい乗鞍高原開田高原を巡り、木曽川に沿って走る「中山道」(木曽路)の趣は、まるで時代をタイムスリップした様です。飯田から天竜川に沿って長野県最南端の天龍村まで下った後は、「塩の道・秋葉街道」を一気に北上し、しらびそ高原(遠山郷、下栗の里)や大鹿村、高遠を抜けて、諏訪湖に至ります。Googleマップによる走行距離は323km、所要時間は約7時間54分。白骨温泉を朝8時に出たとして、夕方までに諏訪に着くには、バイクを降りていられる時間は1~2時間しかありません(汗)。途中、点線国道として知られる国道152号の地蔵峠の難所も待っていますので、時間に余裕をみて出発してください。ちなみに、国道152号が”点線国道”呼ばれる所以は、この地蔵峠付近で途切れ、繋がっていないからです(汗)。しかし、並行して走る蛇洞林道(じゃぼらりんどう)がその間を繋いでくれているので、バイクで通り抜けることが出来ます。ちゃんと舗装もされているので、ご安心ください(笑)。

なお、雨や土砂崩れで地蔵峠が通行止めになってしまった場合は、近くに迂回路はなく、飯田方面へと大きく迂回する必要があります。走行距離や時間を考えると、その場合は大鹿村へ行くのは諦めて、素直に飯田から伊那までは高速道路を使って北上し、伊那から高遠あるいは塩尻を経由して諏訪に至るのが賢明な選択かと思います(汗)。

3日目ルートの見どころ

3日目は長丁場ですが、一応走り足りないという方のために1箇所だけ、おすすめの寄り道を紹介しておきましょう。
飯田市南信濃の遠山温泉郷から、国道152号を十数キロほど上った静岡県との県境にある、兵越峠です。ここでは毎年10月の第4日曜日に、信州軍と遠州軍による、長野と静岡の県境をかけた峠の国盗り綱引き合戦が行われています!。平成30年の第31回大会までの合戦結果は、信州軍の17勝14敗で、現在信州軍が3m勝利しています。果たして信州の領土は、太平洋まで広がるのでしょうか?(笑)。

以下では、2日目の途中のルートと見どころを、詳しく紹介していきます。

乗鞍高原

白骨温泉から、「林道奈川安曇線」(上高地・乗鞍スーパー林道 B区間)を南下すると、乗鞍岳への玄関口となる乗鞍観光センターがあります。マイカー規制のため、乗鞍岳に登るには、ここでシャトルバスに乗り換えます。その先の、乗鞍スーパー林道 A区間で通るのが、乗鞍高原の一の瀬園地。道の両側には湿地帯と白樺林が広がり、その先には乗鞍岳が聳え立つ、とても美しい景色です。しかし、その先の奈川温泉までの区間は結構険しい山道になりますので、注意して走行してください(汗)。

野麦峠

映画・あゝ野麦峠乗鞍スーパー林道 A区間を下りて奈川に出ると、野麦街道の県道26号にぶつかります。そのまま野麦街道を南下すると、途中から県道39号に入り、野麦峠へと向かいます。野麦峠を越えると、そこはお隣の岐阜県高山市。野麦峠を下りたら、国道361号で再び長野県の開田高原へと戻ってきます。

野麦峠といえば、大竹しのぶ主演で映画化もされた小説『あゝ野麦峠』が有名。野麦峠は飛騨と信濃とを結ぶ野麦街道一の難所で、飛騨地方の貧しい農家の娘たちが諏訪や岡谷の製糸工場に出稼ぎに来るために、吹雪の危険な峠道を命がけで越えたという切ない物語の舞台にもなっています。現在も野麦峠の県境となる場所には、”お助け小屋”が置かれていますよ。

開田高原・御嶽山

御嶽山岐阜県高山市から国道361号で長野県に入ると、そこが御嶽山の東に広がる開田高原。標高は1,100m~1,500mもあり、夏でも平均気温は18度、長野県内にある気象観測地点の中でも、最も冷え込みが厳しい場所です。夏にはとうもろこし、秋には新ソバの収穫が盛んで、旬のシーズンにはぜひ食べに立ち寄りたいものです(笑)。

中山道の国道19号まで下りるには、そのまま国道361号を使って木曽福島まで行ってもいいですが、山岳信仰の山として崇められる御嶽山の雄姿を間近に眺めるために、県道20号(開田三岳福島線)を下りてみましょう。御嶽山は、2014年9月の噴火で多くの犠牲者が出て、長いこと入山が規制されてきましたが、ようやく平常の状態に戻りつつあります。時間に余裕があれば、御嶽ロープウェイで登ってみるのもいいですね!。

木曽路・妻籠宿

妻籠宿御嶽山麓を木曽川まで下ると、JR中央本線と並行して走る国道19号に出ます。国道19号は旧中山道に沿って作られた街道ですが、木曽川沿いの木曽杉林の中を進む街道の趣を讃え、中山道の木曽地域の区間は、木曽路あるいは木曽街道と呼ばれています。木曽路というと、最近はしゃぶしゃぶのお店と勘違いされがちなので、木曽街道と呼ぶことも多くなってきました(笑)。その国道19号を少し下った所にある上松町は、今や長野県民のヒーロー、御嶽海の出身地。近くには、浦島太郎伝説が伝わる寝覚の床もあります。

木曽路には十一の宿場が置かれ、特に奈良井宿妻籠宿馬篭宿などは当時の街並みが大切に保存されているため、外国人にも大人気の観光地となっています。中でも一番規模が大きい妻籠宿に立ち寄ることをお勧めしますが、街の中にはオートバイで入れないので、有料駐車場に停めて歩いて観光する必要があります。

天竜峡・天龍村

天竜峡妻籠宿は、ちょうど木曽路から飯田へ抜ける追分に位置し、ここで木曽川や中山道から離れ、国道256号で飯田方面へと向かいます。「工芸街道」や「花もも街道」という愛称が付けられた国道256号の峠を越えると、日本一の星空の村と呼ばれる阿智村。そして、美肌の湯として知られる昼神温泉郷があります。

昼神温泉からは、天竜峡に立ち寄ってから国道151号を南下、一路、長野県の最南端にある天龍村へと向かいます。

しらびそ高原・大鹿村

下栗の里長野県の最南端となる天龍村に辿り着いたら、今度は北上を開始します。天龍村を通る国道は、国道の中で最も過酷で難所を極めた”酷道”とも揶揄される、国道418号です。しばらく国道418号を北上すると、長野県上田市と静岡県浜松市とを結ぶ、国道152号に繋がります。この道は「秋葉街道」とも呼ばれ、その昔は太平洋から信濃の国に塩を運ぶために使われた「塩の道」でした。

ここからは、南アルプスの険しい山麓を繋ぐ道のため、いくつかの難所が待ち受けています(汗)。国道152号は断続的に整備が進められ、一部区間は快適な高規格道路に生まれ変わりつつありますが、いったん旧道に戻ると、とても国道とは思えない細い山道です。さらにしらびそ高原(遠山郷、下栗の里)を訪れようと林道に入ると、その道はさらには険しくなり、大型バイクには結構辛い試練が待ち受けています(汗)。しかし、”日本のチロル・天空の里”とも称されるその風景は、一度は見てみたい絶景です!。なお、しらびそ高原を走る林道や、国道152号の断絶区間を迂回する蛇洞林道の地蔵峠は、大雨が降ると頻繁に土砂崩れが発生し、すぐに通行止めになってしまいます。その場合は、近くに迂回路はなく、飯田方面へと大きく迂回する必要がありますので、歌舞伎で有名な大鹿村へと向かうのは、諦めた方が無難です。

高遠城址・杖突峠

天竜峡国道152号も、分岐峠を越えて伊那市へと入ると漸く落ち着き、「信州伊那アルプス街道」という愛称も付けられています。そして伊那市高遠町にあるのが、小彼岸桜のさくら祭りで有名な、高遠城址公園です。さくら祭りの時期に訪れたら、ぜひとも立ち寄って頂きたい観光スポットです。

諏訪湖の花火そして、杖突峠を諏訪盆地へと下りれば、眼前には広大な諏訪湖が広がります。毎年8月15日に開催される、全国有数の規模を誇る諏訪湖祭湖上花火大会が特に有名ですが、諏訪湖畔では7月下旬から8月下旬までの毎晩、諏訪湖サマーナイト花火の打ち上げが行われています!。3日目の宿泊先は、窓から諏訪湖とその花火が見渡せる、上諏訪温泉の旅館に泊まることにしましょう(笑)。

ルート地図(Googleマップ)

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